セルフ・ブランディングを戦略的に実行する

目標は、唯一無二の存在だと評価される人材

企業は、企業サイドから見て、唯一無二の存在だと評価できる人材に対して、スカウトやヘッドハンティングを行います。言わば、その人材は企業サイドから見て、ブランド力を持っている人材ということです。

例えば、40歳にもなれば、少なくとも業界内では名前が知られているくらいの存在になっていて、年齢とともに右肩上がりでキャリアを積み、稼げる力を継続的に増強している人材などが、ブランド力を持っている人材の例になります。

しかし、このような人材になること簡単ではありません。けれども、このようなブランド力を持っている人材になっていけば、年齢を重ねたとしても、雇用不安はありませんし、40歳台になっても転職することが可能です。転職エージェントからヘッドハンティングも頻繁に来るようになります。

そのような人材に少しでも近づくためには、人材としてのブランド力を戦略的に磨いていくしか方法はありません。ここでは、スカウトされる人材になるためのセルフブランディングの構築を考えていきたいと思います。

ブランディングは人材にも適用される

ブランド力を持っている人材は、その人の「名前」だけで仕事を任せてもらえるような状態になっており、「指名」で仕事が来ます。

こうした人材に対するブランドは、以前その人に仕事を依頼してうまくいったなどの経験、その人についての他者の評判や紹介、あるいはその人が書いたブログなどの発信している情報を通じて形成されます。

その結果、「この人に仕事を依頼しよう」というポジティブな判断が生まれます。

もちろん、逆にブランド化に失敗するケースもあり、「あの人に頼むとうまくいかなさそうだから頼まない」というネガティブな判断につながる場合もあります。

そのため、人材の場合は、仕事において良い記憶をどうやって他者に残すことができるか、また間接的にでも、良い記憶や経験などを伝えることができるかが、ブランド力の基本になります。

つまり、仕事相手から信頼してもらうことが、いい仕事を通じたキャリアづくりにおいて実現すべき最も重要な課題だと言えます。

3つのブランド価値を理解し、構築する

ブランドの価値構造には、大きく3つあると言われています。ブランドと言う抽象的な概念を構造から分解し、それぞれに合わせた構築を進めていけば、ブランド化成功に近づいていけると思います。

ブランド論では、ブランドが提供する価値を3つの階層で説明しています。

1.属性
1つ目の属性とは、客観的な特徴のことです。衣服でいえば、素材、色、デザインなどのことです。

人材の場合は、年齢、性別、学歴、保有資格などが挙げられます。つまり。その人材が持っている属性のことを言います。

※属性の保有資格で注意点があります。それは、保有資格の属性だけでは、機能的価値は保証されないという点です。良い仕事をするには、資格を持っているだけではダメで、相応の実務経験を積む必要があります。

資格は、自分の看板となるものではありますが、企業サイドは、実際に結果を出せるか、という実務遂行能力が重視されることを忘れてはいけません。

2.機能的価値
1つ目の属性の上に、衣服なら、温かい、通気性がいい、などの機能的価値が付属します。

人材でいえば、例えば、仕事を迅速かつ丁寧に仕上げられる、コミュニケーション力がある、企画開発力がある、人をまとめるマネジメント力がある、といったことです。言い換えると、仕事の遂行能力ということです。

スキルアップは、主に機能的価値を高めることです。すなわち、技術職であれば、設計力、プログラミング力などの専門能力、あるいはコミュニケーション力、プレゼンテーション力、プロジェクトマネジメント力など、ビジネスパーソン全般に求められる普遍的な業務能力(= 機能的価値)を高めることを目的としています。

3.情緒的価値
3つ目の情緒的価値は、近年、より重視されるようになった価値と言われています。これは、安心できる、イキイキとした気持ちになれる、楽しい気持ちになれる、など良い感情を生み出せる価値のことです。

衣服なら、銘柄自体に価値がある有名ブランドの衣服などがそれにあたります。贅沢や気分などを味わえることに価値を見出しているということです。

人材の場合の情緒的価値は、その人と一緒に仕事をすると楽しい、安心できる、勉強になる、自分が成長できるように感じるといったことでしょう。

どんなに業務遂行能力などの機能的価値が高くて良い仕事ができる人でも、傲慢だったり、自己中心的だったりして、周囲に不快感を与えるような人材では、仕事を得られなかったり、誰もその人と仕事をしたがらなくなります。これは、情緒的価値が欠如しているからです。

このように、人材としてブランド力を身に付けるには、スキルアップをするだけでなく、人間性を磨き、安心感や楽しさ、成長感といった情緒的価値も並行して高めることが求められます。

以上の3つの価値を上げるべく、それぞれで戦略を立てて磨いていくことで、ブランド力を持ち、スカウトされる人材に向けて一歩ずつ歩みを進めていくことが大切です。特に3つ目の情緒的価値、言わば人間力を高める重要性が強くなっていることは意識しておくべきでしょう。仕事の意味、働く意義を常に考え、自分なりの答え=ビジョンや信念を明快に語れる人は、人々の共感を集めることができます。

そして、たとえ失敗したとしても周囲からの助けが得られるようになります。このような人材は、結果として素晴らしい仕事を成し遂げることができことから、人材としてのブランド力は高く評価されることになります。

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